本書は,違法性の実際について論究する

本書は、ここ10年ほどの間に折々の機会に書き留めた、刑法における違法性に関する論稿を収録したものである。

本書は、著者が東京大学在籍当時に執筆した修士論文「故意の構造」と助手論文「違法性の意識」および成城大学に赴任してからの論文「未必の故意」を基に、まとめ直したもの ...

... (違法性の研究所収、昭和三八年)建造物損壊と自救行為法学雑誌第三巻第四号昭和三二年自招危難に対する緊急避難法学雑誌第一五巻第一号昭和四三年違法状態─対物防衛との関連において―――法学雑誌第五巻第三号昭和三四年(違法性の研究所収、右同)緊急避難の ...

水田嘉美. ( 2 )の違法性を確認し,事務処理の促進を図ることを目的としているにすぎず,行政庁に一定の行為を義務付けるように求めることはできません。不作為の違法確認の訴えを提起できるのは, ( 3 )に基づき,許認可等の申請を現実に行った者です(行政 ...