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見た京物語 from books.google.com
... 見た京物語あるなり 1 1 } ○たまそば切屋あれとも二八などといふやうなるらちのあいたる事なし、もちろんうんとん桶なし或る茶屋の行燈に書たるを見れは江戸流打かけ豆腐あり○遊女町を出家のろいろありく事少し遠慮の体なし○節句にかける暖簾は平日 ...
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... たてこもる比叡山延暦寺の大虐殺に駕いて本国へ出した書簡をもって、まるでその外人が北海道へ行ってアイヌ人を見たように解釈している向きもあるが、その宣教師のいう「エズ」とは丶今も日本国内の各所に祀られている「エビス」、つまり京都より東北に ...
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... 京全を評して、「京は砂糖漬のやうなる所なり一雅有る味に比せば甘し、然れどもかみしめてむまみなし、からびたるやうにて潤 ... 見た京物語に「思ふに京は石地、小砂利のみ多く、 531 東と關西とは美人の品がふ。美しいのは西が本場で、殊に京美人の名は ...
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... 見た京物語」に「『京は竈の形したる所な東北西山々圍みあり、南のひらきたる地なぁ」といへるは面白い形容である。されば伏見大阪間を往復する三十石船(過書船)がは問題の範團をやっ縮めて經濟上の點から考へて見たいのら見以上は京江戸・大阪の三都を ...
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... 京や江戸の物語を田舎に伝える形になっていた。「見ぬ京物語」とか「知らきようものがたりぬ京物語」という言葉がある。まだ見たこともない大都会の話を「あること、ないこと」とりまぜて語る者が出てくうそこえんましたぬうそどろぼう嘘を戒めることわざ ...
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... 京の土地に、女の美しからぬ筈なしと、『見た京物語』の作者に敬へられたるが、まことや昔も今も變ることなき美くしさを彼の一人にさとりて、翌の朝輕く何者ぞと問《ば肴は鱧よりなき京都にも名物はムり升と、済まし込んだるを漸く聞糺せば何の事、琴 ...
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... 見た京物語」などにも見える如く、江戸人と上方人との氣象及び趣味にそれ差のあることは明であるが、西澤一鳳をして俠氣は昔の事、今は悧巧になつた(皇都午睡)と許せしめた如く、江戸人の氣象にも變化の生じたことは疑がなく、さうして其の悧巧といふのが ...
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... た二鐘亭牛山の『見た京物語』は、其冒頭に於て『京は砂糖漬のやうなる所なり、一雅有て味に比せば甘し。然れどもかみしめてむまみなし。からびたる様にて潤澤なる事なし。きれゐなれど、どこやら淋し」といふ。これを『武蔵野は草の種程生ひしける、花の ...