... たのに対し、「芝居見たまま」の掲載意図の特徴として次の三点を指摘しておきたい。やくしやまず「芝居見たまま」は「劇趣味の弘布の為めなり」とあるように、後代を意識した記録の保存よりも、同時代における歌舞伎の普及を目指したものであった。ここ ...

... たのではないだろうか。手元にある第一巻は B6 判の裸本だが、八〇〇ページに及び、厚さも五センチ近い。収録作品は竹田出雲 ... 芝居見たまま」は同誌の呼びものになった。ついで犀児・椋右衛門の筆名で行った独特の観察による劇評や俳優を批評した記事は ...

... 芝居見たまま」に近いことだ。系統を立てれば、「正本写」「芝居見たまま」となることだ。故にまちょうちどりかめやまぞめ種清の「正本写」は、坪内先生の少年時に観た歌舞伎も変らない。役者を眺め、舞台を詠め、ヤマを喜ぶ以上にはならぬ。あの生世話物 ...

... 芝居見たまま」。明治 42 年 3 月明治座『大石内蔵助』※明治 4 年 4 月公演評※「芝居見たまま」。明治 4 年 5 月羽衣座※「芝居見たまま」。明治 44 年 7 月明治座『赤垣源蔵』※明治 4 年 8 月上演の『仮名手本忠臣蔵』評※明治 4 年 8 月新富座の芸談※明治 ...

... 見ただけの舞台を、動きから、あらましながらも台詞まで、頭脳に刻みこんできたのです。あとでこの「芝居見たまま」を読んだ父親が、さすがに呆れて、この夜、強い印象に胸を弾ませて帰宅した私は、一気に、「芝居 ... た舞台の上にあらわれた姫君が、や.

... 芝居の看板見ただけでねえ丶何じゃ、ぞーっと寒気がもよおしまんねん。ほんまに ... まま、うちの商売が陣屋。外の車が廻らなんだら共にうちの車も回らんさい、お父っ ... た、わたいも一緒に行ってなあ、お父っつあんの病気を一日も早うに治してもらうよう ...

十川信介 某誌は作者部屋に托して、「芝居見たまま」を拵えさせる。未だ開場しない内に原稿が出来るから便利ではあっても、実際の舞台を見て書かないのであるから、筋だけのものこしらといわれたように二種に大別される。この二種の正本写の合巻を現在に ...

... 見ずじまいだが、こっそり見た戸棚の奥の方のアルバムには、錚々たる役者さん達と一緒に写っている『太閤』『国姓爺』や『左 ... 芝居見たままが大好きで一心に読みふけっては、名優の舞台を想像していたんだから、我ながら変な子供だったと思う。とにか雑誌の ...

... 芝居見たま』は、前月上演して評判の狂言を、見たままに書くもので、芝居の見られなかった読者に芝居の状況や筋をわからせるだけでなく、見た者にも舞台を彷彿させるものであった。その書き振りは、これまでのものが舞台装置や背景などの説明を事務的に ...

... た。昭和四十八年初演の私の『骨寄せの岩藤』を〝芝居見たまま〟風に、新工夫や従来と違うところなど順序を追って裏話などを織り交ぜながら書き記してみます。"芝居見たまま"と言うより、むしろ〝芝居演ったまま"とでも言った方がよいかもしれません ...