秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯。 島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買 ...

幼くして両親を亡くした島井徳太夫、のちの宗室は、十七歳で朝鮮に渡り、茶道具を買い付けて売ることで博多の有力商人となった。博多を治める大友氏、そして織田信長、さら ...

... 島井宗室は、国際「かつての気骨を全く失た、小企業者の愚痴」利休から見て、島井宗室が茶の道に志したといても、果たしてどこまで利休が追究している、差と、歴史的伝統の差によて、この違いが生まれるのではなかろうか) (島井宗室殿は、目を常に海外に ...

第3回城山三郎経済小説大賞受賞作!! 「商」の力で「武」の秀吉に抗った男、島井宗室。戦国時代に翻弄されたひとりの商人の数奇なる運命を、圧倒的筆力で描ききる! ...

... 島井宗室殿ばかりか、私達堺 はか宗室が、言った。「力に. やながわしげのぶりゅうさ普請中の宇土城に迎えた使者には、宗家家老の柳川調信と博多の豪商島井宗室ばかりか、実父の小西隆佐も同道していた。出来上がったばかりの茶室に客を迎えた行長は、端然 ...

依田徹. 島井家は宗室が一代で成長させた家であ朝鮮貿易をその基盤としていた。島井氏の出自は不明であるが、朝鮮貿易に関わどうしつまっていることもあり、対馬出身というのが有力な説である。同じく大友家に出入りしていた商人には、堺の津田道叱がいた ...

泉秀樹. しまいそうしっ博多の豪商島井宗室五十歳になるまでは来世を願うような一」とをしてはならない、来世のことを考える宗教とかかわるのはもつと年を取ってからにしなさいという意味。島井宗室が養子の徳左衛門に遠した「遺訓一七ヵ条」のなかに収め ...

... 島井宗室しまいそうしつ一五三九?—一六一五(天文八?—元和一)天正十年(一五八二)六月一日、織田信⻑は京都本能寺に茶席を ... 宗室と宗湛からすれば中央の権力を代表する信⻑が招待してくれた機会を利用して商人としての足場を固め、才腕をふるい、より ...

... 島井宗室殿になります」「ほう、博多の商人が賓か」信忠は唇を尖らせながら、信長が西国支配を本気で考えていることを認識した。島井宗室は博多の豪商で、酒屋や金融業を営み、対馬を中継地として朝鮮や明と貿易る。一説には堺の商人を上回るとさえ言われ ...