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万葉の愛 from books.google.com
... 愛」ということば自体がほとんど見あたらない。管見の及ぶところでは、山上憶良が神亀五(七二八)年の「子等を思ふ歌」の序文の中で、「愛は子に過ぎたるはなし」と使っているのが、万葉集中、というよりは古代文学中における唯一の「愛」の用例である ...
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... 愛を歌っております。これまた、 108 あるいは疑問もありますけれども、古日という子供を思う歌、こういうものの中で父親の子に対するふるひこういう母親の愛、いわば母性愛というのは実は『万葉集 ... 万葉集』は愛の歌集でありますから、さまざまの愛の歌が ...
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... に明けくれる政治世界とは反対の空間なのである。抗争の心を憩わしめるところに、女性の愛もあろう。万葉の歌人たちは、花々の姿にだけ人間をかいま見たのではない。いこ ねつこぐさオキナグサさきくさ:ミツマタも春されば 21 すみれかたかご.
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... 万葉集は愛の歌集だといわれる。しかしこれは厳密にいうと「恋」の氾濫する歌集である。その趨勢の中において、「愛」を詩に託した憶良は、ひとり異端の立場にある。良はこれを、人間を分立したものとせず人間の紐帯の中におくことによって可能にしたの ...
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... .。あじまの越前(福井県)の国府武生に近い流刑地味真野へ向って宅守が送られていったのは、天平十年(六三八)。故あって引き裂かれた新婚夫婦の愛の軌跡を、万葉集第十五巻は六十三首の贈答歌で飾る。 ぼたん武生駅頭に立つと雪は一段と. 越前哀歌.
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... 愛を寄せる人もいるらしくて、それだけに思いは具象的にはっきりと形にして、その人の裳裾に密着していって、今ごろ満潮にぬれているかもしれない、明るく楽しい船遊びへの憧れを訴えるわけです。それからその美しい人への慕情を、心を躍らせるように ...
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〈万葉名>はねずをつけたままの格好で、可爾波(地名) はやり今流行のラッピングの紙を器代わり *花ことば*貧乏だが高潔の田んぼで ... 万葉時代は大切な食べ物でした。<万葉名>せり芹子世理芹(芹子)セリ科の多年草 5 せり *花ことば*自然への愛、高潔な心 ...
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... 恋ひめやもやまべのすくねあかひと人山部宿禰赤人(巻八の一四二五) (現代語訳)山桜花が、何日もこのように咲いていたなら、ひどく恋しく思わないだろう。しかし......。吉野の山桜日本人の桜への愛は万葉の時代から変わらない。現代の私たちと同じように ...