厳粛なる恐怖や権威主義に対峙し、さかしまの世を到来させるカーニヴァル的な“笑い”。ラブレー文学に住まう陽気でグロテスクな民衆とそのイメージを斬新に読み解き、中世 ...
... フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』(川端香男里訳)に他ならない。本連載でも欧米の碩学による文芸批評の古典として、同時代に読んでいたアウエルバッハ『ミメーシス』、 G ・プーレ『人間的時間の研究』、 E ・ウィルソン ...
... 文化研究所編『酒宴のかたち」紀伊國屋書店一九九七玉村豊男/ TaKaRa 酒生活文化研究所編『酒場の誕生』紀伊國屋書店一九九 ... フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化」せりか書房一九八〇〔原著一九六五〕ミハイル・バフチン北岡 ...
... 民衆性とかフォークロアという概念が市民権を得たが、中世・ルネッサンスの民衆の ... 文化であることは研究者にとっては常識である。)中世と言えば、「公式的な」生 ... ラブレー研究『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』である ...
... ラブレーとその時代精神の再現にある。しかしバフチーンが先の三つの笑いの文化の ... 作品の中にバフチーンが読み取った罵倒の言葉や呪詛は何らかの形で彼が一九二〇年代のソ連の広場や街頭で耳にしえたものへとつながっていくはずである。そしてそこには中世 ...
... 中世民衆のイメージはキリスト教自体が生み出したものに他ならない。農民と異端審問官との息づまる対決を通して真の民衆文化の姿を斬新な手法で浮彫りにした話題作*ギンズブルグへのインタヴューを収録最新刊フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンス ...
... フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』にも見られることの指摘がある。また、関曠野「ナポリとオペラと泥棒論語-花田清輝の詩と真実」(同右)は、バフチンを介してではないが、ゲーテと花田を直接対応させ、そのゲーテをカーニバル ...
... フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』を著わし、中世・ルネッサンスの笑いの文化はカーニバル的宇宙観にもとづいており、あべこべ(裏返し)による再生がその原理であり、広場の卑語、民衆的祝祭、響宴、グロテスクな肉体のイメージ ...